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​血糖値が高い、尿糖が出た

生活習慣病の中でも特に気を付けなければいけないのが糖尿病である、と私は考えています。食事で摂取されたブドウ糖は腸で吸収されて血液に取り込まれた後に、肝臓や筋肉などの組織に運ばれてエネルギーとして利用されます。食事により時的に血糖値が上昇するわけですが、糖尿病になると食後血糖値が高すぎる、あるいは高値が長く続くという状態となります。

 

血糖値が高くなることにより尿にも糖が漏れてきます。高血糖になると何故だめなのか?それは非常に多くの事柄でマイナスに働くことが分かっているからです。その中のメインは全身の大小の血管障害を起こすこととされています。

 

血管が障害されるということは、その血管の先にある各種臓器・筋肉・神経などに悪影響を与えるということを意味します。3大合併症と呼ばれる網膜 症(目)、神経症腎症というものをご存知の方もおられると思いますが、それ以外にも多彩な疾患の原因となる可能性があります。糖尿病を患っていることにより、糖尿病以外の疾患の治療の際にも不利益を被ることも珍しくありません。成人してから発症する場合のほとんどは2型糖尿病と呼ばれるものです。


生活習慣病と言う名の通り日常生活が主因ですので、治療においても患者さんの治療意欲が非常に重要であると実感しています。初期は自覚症状がありませんし、ある程度数値が悪化しても中々症状に出ないことがあります。ですが、進行して合併症を起こしてから治療 を開始するのでは命取りになる場合もありますので、積極的に治療をすべきです。食事という行為は日常生活の大きな部分を占める行為であり、患者さんの趣向も色濃く反映されます。
 

医師がベストと思う方法を患者さんに当てはめようとしても、生活スタイルなどで合わない場合、治療を組み立てていくことが難しくなります。他の生活習慣病よりも特に顕著ですので、治療や指導の内容には注意が必要であると肝に銘じています。健康診断で指摘された方は勿論ですが遺伝性の要因もありますので、血縁関係に糖尿病を患っている方がいらっしゃる場合も要注意です。

 

気になる方は是非受診してください。

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